gentoo TV

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。

これは鴨長明の記した方丈記の冒頭の文である。むろん、この意味は gentoo のローリングリリースはなんと無常なのだろうか、ということだ。

たましきの都のうちに、棟を並べ、甍を争へる、高き、卑しき、人のすまひは、世々を経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありし家はまれなり。

多くのソフトウェアがリポジトリにある現代、その多寡や新しさなどで各々が自慢しあい競い合って、多くの昔から充実したソフトウェアコレクションがあると言ってみたところで、当時から今まで通用するドキュメントは一体どれだけあるのだろうか。鴨長明の随筆が訴えかけるソフトウェアの変遷の早さの虚しさは、800年を経た今でもなお谺している。

そういうわけで、

d.hatena.ne.jp

に書いてあることは嘘になってしまったので、記す。

上の怪文書の古いポイント

  1. PT2 のドライバの ebuild として示されているリンク先のダウンロードリンクが切れている
  2. てか PT2 の話を聞きたいわけではない
  3. ここがいまや嘘

    実は最新版のICカードリーダツールはB-CASに対応していません。なので、バージョンを落としてやる必要があります

2017 年に PT3 を発掘して、たまたま差した先が gentoo だったら、というわけで。

ところでここになんか ebuild がありますね

github.com

emerge --ask pcsc-lite pcsc-tools ccid libarib25 pt3
rc-update add pcscd default

なんか LED ついてるカードリーダが点滅を止めた

pcsc_scan
:
:
:
:
Possibly identified card (using /usr/share/pcsc/smartcard_list.txt):
3B F0 12 00 FF ......
        Japanese Chijou Digital B-CAS Card (pay TV)

でるやんけ

あとは recpt1 --b25 --http 8080 --sid hd --device /dev/pt3video とかでいいと思います

その後のことは誰もしらない

動機

テレビコンテンツはあまりにも無常だなと思ったので

おまけ

地上波の流れは絶えずして、しかも再放送を除くともとの水にあらざるのだが、一方で低予算アニメはミクチャで配信されています:

mixch.tv

ミクチャは非常にリベラルなサービスなので、 /u/${uid} の ${uid} 部分が連番になっており、非常にスムースにユーザのクロールが出来るほか、ユーザ数の推移もなんとなく大公開状態で投資家にも安心です。 (もちろん

みたいなことはやろうと思えばいくらでもできるわけだが) その上、なんと動画を右クリックからの Open video in new tab で cloudfront 直リン即 DL というおおらかさです。一方でボリュームもシークバーも画質のバリエーションもループコントロールなにもかもないので (ミュート機能はある) 、やっぱりアメリカのような素朴な精神性が求められる。

上記の低予算アニメのように観ているのが本当に辛いコンテンツはシークしたいし、そうなるとこうしたアンチファサービスを通して自由のありがたみをこうして日々実感できるという仕組みです。

一方オタクは物理メディアを買った: